日帰り手術
白内障
近年、手術や機器の進歩により入院をしなくても安心して白内障手術が受けられるようになりました。
入院する必要がありませんので、申し込んでから手術までの期間も比較的、短期間で行えます。
白内障手術方法
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1
角膜(黒目)と強膜(白目)の間に3mm弱の創を作成する。
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2
約5ミクロン程の水晶体の皮を円形にくりぬきます。
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3
超音波装置を用い、水晶体の実の部分を砕いて、吸い取ります。
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4
残した水晶体の袋の中に、 人工レンズを入れ、 手術を終了します。
白白内障手術当日の流れの一例(毎週火曜日午後が手術日です)
13:00 来院
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13:30
点眼・点滴等 手術前の準備
- そして・・・
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14:00
手術(約10分) (手術室)
- そして・・・
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14:30
術後の説明 (リカバリールーム)
15:00 帰宅
当日の注意点
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1)
お風呂には入らないでください。
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2)
眼帯は翌日の診察時に医師がはずします。ご自身の判断ではずさないようお願いします。
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3)
夕食後に抗生剤を飲んでいただきます。
術後の注意点
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1)
手術後1週間は、絶対に目を押えないでください。
また、保護めがねは夜寝るときもかけておきましょう。 -
2)
テレビや読書は疲れない程度にしてください。
術後1週間以降で日常生活に関する制限はなくなります。 -
3)
術後1ヵ月で傷はほぼ治ります。
スポーツも可能ですが、目薬は医師の指示にしたがって続けてください。
眼瞼下垂
まぶたを引っ張り上げている筋肉が伸びてしまって弱くなっている状態を再び引っ張り上げる力を回復するために、短く縫いつけることによって再び張力を回復する手術です。 いしの眼科クリニックでは、より美しい術後の経過のため、眼瞼下垂、眼瞼皮膚弛緩、眼瞼内反症などの眼瞼疾患に対し、経験豊富な眼瞼(眼形成)手術専門医と院長が手術を担当致します。
眼瞼下垂手術は、まぶたの中の板(瞼板)に付着しているまぶたを引っ張り上げている筋肉(眼瞼挙筋腱膜)を探し出し、短く縫いつけることによって再び張力を回復する手術です。当院では、両眼開放下で常に左右のバランスを意識しながら手術を行います。手術は局所麻酔で片側20~30分、両側で40~50分程度です。
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1
まぶたの周りに局所麻酔を行う。
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2
まぶたのラインに沿って、皮膚切開を行う。
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3
瞼板に付着している眼瞼挙筋腱膜を見つけ出し、短縮したのち、再び瞼板に縫合する。
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4
左右のバランスを確認し、丁寧に皮膚縫合を行う。
当日の注意点
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1)
当日お化粧をしないで下さい。
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2)
手術後眼帯をします。お車では来ないで下さい。
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3)
手術後に抗生剤と腫れ止めの内服薬を飲んでいただきます。
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4)
当日の入浴は、手術したところに水がかからない様に注意して下さい。
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5)
痛みがあれば、処方している痛み止めを内服して下さい。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
麦粒腫の膿とちがい、針のようなものでは霰粒腫の腫瘤を除去できないため、メスで切開して、霰粒腫を除去する必要があります。局所麻酔を行った後、基本的には結膜側(瞼をめくった赤目のところ)から、状態によっては皮膚側から、小さな傷を作り、そこから腫瘤を取ってしまいます。
結膜側からの手術の場合は翌日抜糸、皮膚側からの手術の場合は約1週間後の抜糸となります。目の周りは血管が豊富なため、術後1週間程は張れたり、出血で赤くなったりしますが、術後日にち薬で改善します。
お気軽にご相談ください。
翼状片
翼状片手術は、決して難しい手技はありませんが、手術方法を工夫しないと再発率が非常に高く(2割~3割)なります。当院の手術方法は、局所麻酔を行った後、翼状片先端部分(黒目に入り込んでいる方)を切除し、結膜下の異常増殖テノン組織を丁寧に切除します。その後、特に増殖性の強い翼状片では、細胞増殖を抑制するようなお薬で湿らせたスポンジを結膜下にしばらく置き、きれいな水(生理食塩水)で洗い流します。最後に異常部分を切除したのちの結膜を強膜に縫いつけて終了します。翼状片の状態によって縫合方法を変えるため、術後抜糸が必要な場合と必要でない場合があります。症例によって最適な縫合方法を選択いたします。時間は20分程度です。
術後の痛みは、どこで手術されても避けられないことですが、術後(特に手術した日)痛みがあります。角膜(黒目)に入り込んだ結膜(白目)の組織を除去するため、角膜の上皮が剥がれた状態になるのです。これは皮膚でいうと「皮膚の皮が剥がれた状態」なのですが、角膜は皮膚以上に知覚神経が鋭敏なため、術後のある程度の痛み・違和感は避けられません。当院では術後、痛み止めの内服も処方し、対処しております。痛み・違和感、充血・出血は日にち薬で改善していきます。
手術を受けようかと迷っておられたら、お気軽にご相談ください。
ドライアイ
手術というよりは外来で行う簡単な処置となります。
正常な涙は涙点という目の鼻側の部分にある小さな点から鼻の方へ流れているのですが、ドライアイの場合はその少ない涙を有効に使う必要があるため、その涙点に涙点プラグで蓋をするのです。蓋をされた涙点は涙が流れていかなくなるため、目の表面に留まる涙の絶対量を増やすことができるのです。処置は痛みもなく、短時間で終えることができます。
ただ、デメリットは、涙には目の表面の汚れやゴミを洗い流し、涙点から鼻の方へゴミを流していく働きがあるため、涙点プラグをするとその正常な流れが部分的に遮断されてしまうのです。
症状や目の状態によって、ご相談して治療を選んでいく必要があります。
お気軽にご相談ください。
レーザー手術
レーザー治療は全て外来で行っていて、入院の必要はありません。治療直後は見えにくくなる場合もありますが、多くは片目だけの治療ですので、治療後すぐに帰宅できます。
レーザー手術が適用できる疾患
- ●網膜裂孔・網膜円孔・網膜剥離
- ●緑内障
- ●糖尿病網膜症
- ●後発白内障
網膜レーザー光凝固術
●網膜レーザー光凝固とは
レーザー光をあてて、眼底にわずか0.1~0.5ミリの凝固斑(小さなやけど)をたくさん作ります。凝固斑の数は病変の範囲によってもちがいますが、一度に100~500個程度です。
●目的
■糖尿病網膜症の方では、放置すると、自覚症状がないままに病気が進行し、視力が悪くなった頃には手遅れで治療ができない場合があります。糖尿病網膜症がある程度進行した時点で網膜光凝固術を受けて頂くと、病気の進行を遅らせることができます。
■何らかの原因で網膜に穴(網膜裂孔・網膜円孔)があくと、そこから「網膜剥離」が広がり、ものを見る中心部分(黄斑部)がはがれると急にものが見えなくなることがありますが、網膜光凝固術で穴のまわりをのり付けしておくと、網膜剥離が予防できます。
■眼底出血(網膜中心静脈閉塞症)をおこした方では、数ヶ月たつと余分な血管が生えてきて(新生血管)それにより緑内障や硝子体出血をおこすことがありますが、網膜光凝固術を行うことでそれらを予防することができます。 このように、いずれも現在の症状を良くする(良く見えるようにする)ためのものではなく、これから起こるかもしれない視力低下を予防する目的で網膜レーザー光凝固術を行います。
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白内障手術の手術後、人工レンズを入れている薄い袋の中(水晶体嚢)が濁ってくる状態(後発白内障)に対して、再び視力をよくするためには、濁っている部分にレーザー光線をあてて光の通る穴を作る処置(後発白内障手術=ヤグレーザー後嚢開窓術)を行う必要があります。実際には、点眼麻酔をしてから、目の表面にコンタクトレンズをのせて、その上からレーザーをあてます。痛みなどはほとんどなく、処置にかかる時間も短時間です。処置の後、一時的に虫のようなものが飛んで見えることがありますが、多くの場合はだんだんうすれていきます。
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