
当院では今年7月から、近視進行抑制治療(リジュセアミニ点眼)の診察が保険診療となりました。
それに伴い、「保険診療」「選定療養」「自由診療」の違いについてご質問をいただくことがあります。
実は、この3つの違いは医療従事者でも少し分かりにくい制度です。
今回は、この違いをできるだけわかりやすくご説明します。
まずはレストランに例えてみましょう!
制度だけを説明すると少し難しいので、レストランで考えてみます。
🍱 保険診療=セット定食
定食を注文すると、おかず、ご飯、お味噌汁などがセットになっています。
健康保険を使って受ける一般的な診療が、この「セット定食」のイメージです。
🍺 選定療養=セット定食に一品を追加
セット定食はそのままですが、
「今日はデザートも追加しよう」
そんなイメージです。
基本の診療は保険診療。
でも、追加した部分だけは自己負担になります。保険診療を受けながら、国で決められた追加部分だけを自費で受けられる制度です。
これが選定療養です。
🍽️ 自由診療=最初からアラカルト
「今日は好きな料理を自由に選ぼう。」
最初からすべて自分で選んで注文するため、料金もすべて自己負担になります。
これが自由診療です。
当院ではどうなるのでしょう?
① リジュセアミニ点眼(近視進行抑制)
保険診療で近視の診察を行い、
必要に応じてリジュセアミニ点眼を追加します。
つまり、
近視の診察(保険)+ リジュセアミニ点眼(選定療養)
という仕組みになります。
② 白内障手術(多焦点眼内レンズ)
通常の白内障手術は保険診療です。
そこへ多焦点眼内レンズを希望された場合、
通常の白内障手術(保険)+ 多焦点眼内レンズの追加費用(選定療養)
という形になります。
③ オルソケラトロジー(近視進行抑制・近視矯正)
一方、オルソケラトロジーは治療全体が自由診療です。
そのため、最初から自由診療として行われます。診察や検査、レンズ代などを含め、治療全体が自由診療となります。

まとめ
医療制度は少し複雑ですが、
- 🍱 保険診療=保険が使える診療
- 🍺 選定療養=保険診療に希望する(国の定めた)治療を追加する仕組み
- 🍽️ 自由診療=治療全体が自己負担
と考えると、イメージしやすいかもしれません。
当院でも、近視進行抑制治療や白内障手術などで「選定療養」という制度をご案内する機会が増えています。
ご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

